2011年10月3日月曜日

実りの秋 でもいつもと少し違う秋



バタバタしているうちにあの暑さが嘘のようにすっかり秋になってしまった。
田んぼの稲もすっかり色つき、アチラコチラで稲刈りが始まっている。
個人的に一年で一番好きな季節である。
なのに、風に波打つ稲穂を見るとなんともフクザツな気分になる。

この所、新聞・TVでは「除染」という単語を連発している。耳障りなほど。
もちろん汚れたところをきれいにするのは良いことであり是非進めていただきたいと思う。

田も畑も、事故当時は表面が汚染されていただけだった。
表土のみ剥ぎとることに効果があることはわかっていたはずだ。
なのに事故後田や畑の検査を行い「問題なし」として耕させた。

結果、農地に関してはもはや「除染」することは不可能となってしまった。

市街地のみならず山林までも除染区域に入れるという話もあるようだが、
食べ物を作る大事な土は問題ないとしたことが理解出来ない。どうにもやるせない思いである。

実りに感謝しつつ「秋だなあ・・」と思うはずが、わだかまりを感じつつ眺める事になった。
来年はどのような気持ちで眺めているのだろう。
やはりフクザツな気分である。

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